6.29.2009

草野球

環状線ホルモンです。
日曜日は、月刊シミュレーション創刊号で「小坂職人再生案」というディープな野球の記事を担当した橋口くんが所属する草野球チームの公式戦に、編集長の前田くんが助っ人として出場すると聞きつけて同行しました。


前田くんは助っ人と言っても、野球経験はゼロだったのですが、若いというこで1番センターでのフル出場。
というのも、橋口くんのチームは彼のお父さんのお友達で結成された平均年齢50歳のチームだったのです。
試合前のアップもしませんし、攻守交代の際も、全員が守備につくまでが長い長い。いつもセンターの前田くんとショート橋口くんの二人だけがグランドにぽつりといる、というような状況が多かったです。

対する相手チームは比較的若く、大体30歳くらいの人が多く、これは悲惨なゲームになるかと思われました。

しかし、編集長の前田くんが全打席初球を打つという奇抜なアイデアで2安打1打点と活躍。
そして元高校球児でパワーヒッターの橋口くんもホームラン制の長打を放つなどで、序盤はシーソーゲーム。

しかし平均年齢50歳ですから、試合後半にさしかかると徐々に点差を離されてしまいました。
チームのみなさんは例外なく口の端に泡を吹いてる始末。攻撃の間はベンチのなるべく陰になってるところで小さくうずくまっている始末。

しかし奇跡が起こりました。
7回の裏(最終回)の攻撃、5点差を追う場面。
ファーボールや相手のエラーが重なり続け、あっという間に同点まで追いつき、右足半月板損傷と椎間板ヘルニアを抱えながら出場している加藤さん(推定52歳)の逆転サヨナラヒットで勝ってしまいました。

しかしチームの皆さんは疲労のあまり、特に盛り上がることもなく、サヨナラヒットを打った加藤さんだけが一塁ベース上で「やったよー、やったよー」と喜ぶ声が空しく響き渡りました。


kusa


初めての試合でサヨナラ勝ちという奇跡に興奮した前田編集長は興奮のあまり加藤さんとハイタッチ。
「口からすごく泡が出てたよ、加藤さん」という前田くんの後日談。


草野球といえども、なんともドラマチックではありました。
そんなに疲れてまで、50歳の中年男性が何故そこまでして野球をしたがるでしょうか。
それはもう、身体とも理屈とも関係なく、野球に取り付かれた少年の心を持っているからなんでしょうね。

テレビで観るプロ野球よりも楽しく観戦できたようにも思えます。
前田編集長はこのチームにスカウトされ、秋からのリーグにも参戦することが決定したそうです。

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